「お前って赤が似合わないな!」

小学校中学年の時によく一緒に遊んでいた男子から言われた言葉だった。

気づいたら赤を避けるように生きていた。“赤は私には似合わない”と言葉に呪いをかけられたように避けてきた。

でも突然、赤が着たくなった。それは友達に「赤、似合うと思うよ」と言われたからかもしれないし、私でも赤が着れるんだぞっていうよくわからない反抗心だったのかもしれない。

 

赤を纏ったとき、特別な気持ちになれた。